2010年3月15日

オープンソースカンファレンス2010 Tokyo/Spring(1日目)に行ってきました

オープンソースカンファレンス2010 Tokyo/Spring
日時:2010/02/26 10:00-17:00
会場:明星大学 日野キャンパス 26号館(東京都日野市程久保2-1-1)
URL:http://www.ospn.jp/osc2010-spring/



- 10:15 システム監視の決定版! Zabbix 1.8 の新機能と、さらに高機能化したZABICOMの魅力をご紹介
  - Zabbix1.8、4月リリース
  - 強化された機能
    - [新機能] ダッシュボード
    - [新機能] 秒間監視項目数
    - [改善] メニュー入れ替え(「ホスト」という項目が増えた)
    - [新機能] アイテム(監視項目)同士を組み合わせて疑似アイテムとできるようになった
    - [新機能] 「Zabbixエージェント(アクティブ、プッシュ型)」…クライアントに導入し情報収集、収集結果はある程度キャッシュできる
    - [新機能] グローバルマクロ…閾値の値などをマクロ定義できる
      - 従来は「閾値60%」と決め打ちして、後に80%に変更したいとなったら記述すべてを書き換える必要があったが、この「60%」「80%」をマクロ化できる
    - [改善] グラフ、期間にシークバーがついた…「いつからいつまで」を感覚的に指定できる
  - アイテムのタイプ
    - 「Zabbixインターナル」…Zabbixサーバ自身の監視
    - 「データベースモニタ」
    - 「DBモニタ」
    - 「IPMIエージェント」(新規)
    - 「sshエージェント」…監視対象にエージェントを入れられない場合sshで入りスクリプトを実行する
    - 「自動計算」…取得できない内容を計算する 例)メモリ使用率=メモリ使用量÷メモリ総量
  - トリガー…収集した情報から何かする条件
  - アクション…「何かする」の「何」通知等 担当者が対応してない→上長に通知、対応せず→メーカー/ベンダーに通知とエスカレーションさせることも可能
  - マップ…クライアントやサーバなどを画面に配置できる(図面)
    - 機器同士を線で結び、線にラベル付けしたり線上に値を表示することも可
  - Zabbixプロキシ…サーバに代わって対象の情報を収集し、Zabbixサーバに送る
    - 自身もDBを持ち収集情報を溜められる
    - ウェブ閲覧機能がないZabbixサーバと考えた方が分かりやすい
  - Zabbixユーザ管理
    - 独自方式
    - [改善] LDAP連携
  - [改善] ユーザグループ
    - ユーザ権限が増えた
    - ユーザの有効/無効、GUIにアクセス許可/不許可、APIを利用できるかできないか、デバッグモードを利用できるかできないか
      - デバッグモード…Zabbix内のDBのSQL実行結果
  - ブースで質問してみた
    - Q. 溜めているDBが止まっても監視はできるのか?
      - A. できない。Zabbixプロキシを入れて止まるリスクを分散させることはできる


- 11:15 失敗しない仮想化環境の設計・構築法
  - 資料配布 https://docs.google.com/viewer?url=http://virtualtech.jp/download/100226OSCTokyo.pdf
  - 資料のまま、補足無し


- 13:00 HeartBeat+Xenで仮想化クラスタリングしてみよう!
  - 資料 https://docs.google.com/viewer?url=http://sourceforge.jp/projects/linux-ha/docs/Heartbeat-Xen_OSC2010Tokyo_20100226/ja/4/Heartbeat-Xen_OSC2010Tokyo_20100226.pdf
  - HeartBeatってなに?
    - オープンソース
    - 高可用性
    - フェイルオーバー
    - 基本動作
      - 相手ノードと通信し、相手が生きているか確認する
      - 死んだら何かする(フェイルオーバー処理=リソース制御)
        - リソース=制御するハードやソフト
        - リソースエージェント=リソースとHeartBeatを仲介するもの
          - 主にシェルスクリプト
          - HeartBeatの命令をリソースに分かるように、あるいはその逆を変換する
    - 想定する仮想クラスタリングの構成
      - クラスタグループA:稼働サーバ、待機サーバ(稼働と待機をHeartBeatする)
      - クラスタグループB:稼働サーバ、待機サーバ(稼働と待機をHeartBeatする)
      ↓これを仮想化
      - 稼働クラスタグループ:グループAの稼働とグループBの稼働をそれぞれDomUにして仮想化
      - 待機クラスタグループ:グループAの待機とグループBの待機をそれぞれDomUにして仮想化
      - 稼働クラスタと待機クラスタのそれぞれでHeartBeatする
        - Dom0同士をHeartBeatしないのか?→Dom0が死ぬとDomUも死ぬのでこれで分かる。Dom0をハードウェアとみなす
      - Dom0の仮想NICは物理NIC2つにブリッジする→フェイルセーフなBondingができる
      - DomUのHeartBeat用のLANも、フェイルセーフのためDum0に対し二重にブリッジする
        - 同一LANにHeartBeatの通信が流れて警告が出るが、使用ポートを変えることで回避可
    - 応用
      - STONITH構成…不具合のあるノードを強制遮断する
        - リモートで電源オフ(推奨)専用HWを使用するSTONITHプラグインあり(IPMI用のプラグインもある)
      - 稼働側でリソースの停止に失敗→待機側の起動ができない(生きていると誤認する)→待機側から稼働側を電源断→フェイルオーバーで待機側が起動
      - 仮想環境の場合
        - 待機側から稼働側Dom0にsshして、稼働側Dom0からリソース(仮想OS)をxm destroyする→「Xen0」というプラグインあり
        - 稼働側Dom0にsshできない場合は?→稼働側ハードウェアを落とすプラグインあり(Linux-HA-Japanから3月にリリース予定)
  - Linux-HA-Japanコミュニティについて
  - HeartBeatの今後
    - 今までHeartBeat2→2月にリソース制御部がPacemakerとして切り出された
    - Corosync…OpenAISのクラスタ制御部が切り出されたもの
    - 次期HeartBeatはPacemaker+Corosyncの構成になりそう(夏頃)
      - HeartBeat3は上記に移行して終息の方向
  - おまけ
    - リソース定義を設定するcib.xmlファイルを作るのが面倒→Linux-HA-Japanのサイトに編集ツールあり


-14:00 プロジェクト管理Webアプリ「Trac」をより便利に使う方法、教えます
  - 資料 http://sourceforge.jp/projects/shibuya-trac/wiki/meeting/04.9
  - Tracで今日から始めるスクラム/アジャイル開発
    - 姿勢
      - 共感
      - 透明性
      - 実測駆動
    - 習慣
      - スクラム…期間を変えることなく短期間でリリース"可能"状態にする
      - チケット駆動
    - Trac機能とスクラムの連携
      - タスクボードにタスクを付箋に書いて貼る(付箋1枚に1タスク)
        - 付箋にはチケット番号を書く
        - 優先度等で付箋を色分け
      - 朝会
        - チーム内で15分で
        - 朝会で話すこと
          - 昨日やったこと(Doing, Done)
          - 今日やること(ToDo)
          - 困っていること
        - 朝会が終わったらチケットを更新
      - チケット駆動
      - 見積
        - 全員で見積もる
        - 相対規模(タスクxxは何時間かかるではなく全体の何割を示すのか)
        - 近くは詳細で正確(プランニングポーカー)
        - 付箋右上に工数を書く
      - プロセスの改善
        - レビュー
        - 振り返り
          - チームメンバだけでなくステークスホルダも参加
  - TracでAgileプロジェクトを可視化する方法(中級編)
    - Agileな開発方法
      - 『Agile開発方法』は実在しない。Agileは理念
      - 実装はスクラムやXp
    - Agiloの紹介
      - Tracプラグイン(Trac0.11.x)
      - Apache2ライセンス
      - スクラムに忠実な機能を実装
      - 従来のTracの画面構成と全然違う
      - 機能
        - 要求管理
        - プロダクトバックログ(「〜することができる」を列挙)→ストーリーボード、優先度付け
        - スプリントバックログ≒タスクボード
          - スプリント=「x日からx日までにxxする」期間
          - タスクの階層化ができる
        - バーンダウンチャート
        - チーム管理
      - 参考 http://www.ryuzee.com/
  - 補足
    - 相対見積については、このあたり http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060420/235881/ が参考になりそう


- 15:15 Kalturaではじめるオープンソース動画配信プラットフォーム
  - kaltura=オープンソース動画プラットフォーム
    - エクステンションでWordPress,Drupal等と連携できる
    - コミュニケーションエディションはオープンソース(ASP版とコミュ版はエンコーダーも含めて同じもの)
    - グループにコミュニティあり
  - 詳細 http://www.kaltura.com/jp
  - 会社紹介
  - 特徴
    - 動画サイト製作
    - 配信管理
      - アクセス管理
      - IPアドレス制限等
    - マネタイズ
  - kalturaでできること
    - 動画アップ、写真(Flickr連携可)や音声も可、Webcamで撮影
    - 埋め込みタグ生成
    - プレーヤをカスタマイズ(スキン変更)
    - プレイリスト作成・管理…トラッキング埋め込み可→GoogleAnalyticsのような画面で分析・管理できる
    - 動画編集
    - 字幕をつけられる
  - 事例紹介
    - 自社キャンペーン…顧客にサービスについて語って貰ったのをアップ
    - 映画キャンペーン…アップした宣伝動画に簡易編集ツールをつけて。ユーザが好きに編集できる
  - 思ったこと
    - 動画配信プラットフォームとしてアリかも(ASP版でも10GBまでなら安かった)
    - リアルタイム中継(Ustreamのような)できるのか?
    - リアルタイム中継に対してTwitterでニコ動画のように重ねてコメントできると、まんまニコ生だな


- ここで撤収


- ライトニングトークの動画を見つけたのでメモ http://www.youtube.com/watch?v=TwL5WuQusNI

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